水玉屋

気の狂った腐女子が自分語りしたり解釈吐いたりします。

③原田ルートの視野

 みんなの兄貴分!原田さーん!!(CV遊佐)  ということで個人的に「もっとも話の本筋から遠く、主人公や原田自身が立場などに縛られず個人の幸せを追い求める話」こと原田ルートです。  なんと!あの龍之介に!!お嫁さんが出来る!!!!!さすが!!!!(????)

 島原で、真っ向から芹沢さんに歯向かった気丈な少女、小鈴。彼女と出会い、龍之介は今まで目を向けてこなかった彼女が生きる世界や価値観を知っていき、だんだんと彼女自身に惹かれていきます。  武士嫌い、という点で一致した幼い二人を引き合わせた芹沢と、二人の背中を押す原田の大人同士のやりとりは雰囲気もかっこよく、どちらのファンにも読んでほしい!!  面白いのは多くが龍之介が攻略対象の今や過去と重なる中、原田だけは未来と今の龍之介とが重なるようになってるんですね。本編終了後の原田が夫としては龍之介よりも年季が浅い、というのも個人的なツボです。

 原田ルートから派生する小鈴ルートの方は原田ルートに比べ、重苦しい雰囲気。ただこのルートで原田に代わって背中を押す意外な人物の発言、二人を結ぶアイテムの由来、原田と千鶴のエピソードの代わりの十六夜挿話などなど、短いながら見所満載!小鈴の「本当の名前」がわかるのもこのルートだけです。  ちょっと気になるのは、このルートのラストシーンのタイトルが原田ルートの××エンドと同じ言い回しなことくらい……?

 なんにせよ、「男の生き方」がテーマである原田ルートとは反対に、女性がキーとなるストーリーです。龍之介が嫌っている自分の母親からの影響を自覚し、それを改め小鈴に頭を下げるシーンは成長物語としても素晴らしい。

 はじめに「中心から遠い」と言ったとおり、これらルートの龍之介は「武士とは何か」というものに答えを出しません。芹沢さんの真意も、土方さんの覚悟も。  でも原田や小鈴を通して龍之介は「自分が嫌っていた武士や、見下していた花街の女性にも、こんな人間がいるんだ」と知ります。役割で人を見ることを辞め、一人の人間として扱うようになった龍之介は、小鈴とともに武士の時代の終わりを迎え、これからも幸せに生きていくでしょう。 (なお、他のルートでも龍之介と小鈴は出会いますが一緒になるのは以上二つのルートだけです)