水玉屋

狂いたくないオタク

2020年に出した本

自分用備忘録。割と簡単に画像を載せられることに気付いたのではしゃいでる。

「きのうのはなし」 f:id:mz_tmk:20200824112021p:plain  出したの最近だけど一番長いから一番最初

[ ページ数 ] 368
[ 本文用紙 ] スカーレットノベル 33.5kg
[ 表紙用紙 ] 色上質 最厚口 アイボリー(クリアPP)
[ カバー用紙 ] コート(オーロラ) 110kg
[ オビ用紙 ] マットコート(ユーライト) 110kg

文字数42×18
源暎こぶり明朝v6サイズ8.0
行間4.0
天地14/15mm
ノド小口15/13mm
見出し
大はんなり3.0/中こぶり1.5/小こぶり1.0/奇数ページ上表示大見出し
ページ数表示下

・小口やや広
・ノドこの厚みなら◯(もう少し狭くてもギリいける?)

・タイトル
 悩んだ。本屋さんで目についたタイトルとか単語とか片っ端からメモして10通りくらい作って友人に相談しつつ決めた。「明日の練習」と「さんかくの家」は気に入ってたんだけど全体のタイトルにしちゃうと変にカラーが決まっちゃうので章題に使い回し。「明日の練習」は章題にしてみたら全体につけるのとは意味合いがガラッと変わったのおもしろいな〜と思う。ちょっとヒヨシの話にしてはかっこいい系に寄りすぎたかなと思うやつもあるけどギリ内容とは合わせられたかなと思ってる。「面影に立つ」と「薄明を視る」が難産だった。ありがとう日国大。
「きのう」=書いてあるのは全部過去で決めたんだけど最後に小説の中身全部がヒヨシがラストで見た夢というふうにも取れるようにしたのでそういうあれ。
 そこそこフラットにできてよかった。

・表紙について
 以下ボツ表紙とか間取りメモ f:id:mz_tmk:20200824111816j:plain f:id:mz_tmk:20200824111839j:plain f:id:mz_tmk:20200824111852p:plain f:id:mz_tmk:20200824111915p:plain

 最終的にはそらゆめさんの「ミニチュア感あるやつとかよさそう」というアドバイスを受けて2枚目のを再利用していまの形になった。その節はめちゃくちゃありがとう。自分で作ったにしてはよくできたなと思ってる。お気に入り。印刷したら黒の主線がちょっと膨らんで凹凸がついたのも想定外だったけど反射させたときに面白いからよかったと思う。かわいい。
 裏表紙のバーコードはISDNさんにお世話になりました。いつかISDN読み取れるレジ機能あるアプリとか出たら楽しそうだなと思う。これからも使いたい。(おふざけじゃない本には)
 商業本っぽいデザイン目指したんだけど怖いからがっつり同人誌って入れたりとかあらすじの最後に注意書き入れたり注意書きの直しに時間食ったりとか本文は5月に終わってたのに入稿間際までなんだかんだドタバタしてしまった。

 カバーの折り返しの登場人物紹介も気に入ってる。こういうとこで遊ぶの好き。

・書いてるとき
 書いてたのは10月終わり〜5月半ば、2月と4月はなんにも書いてなかった。1万文字ごとに記録つけたからスピードが落ちていく様がわかって面白かった。
 書いたというか考え始めた理由についてはあとがきに書いた通りロナルドがなんでいまのロナルドになったのかが気になったから。自己肯定感絡み。女にモテないと思ってることへのドラルクの分析が好き。美人局の傷はロナルドくんのせいじゃないけどめちゃくちゃ間接的にロナルドくんが絡んでたらいいな〜って思って絡めた。とんだ風評被害
 あと名付けの話が好きなので。「ロナルド」という渾名をつけたのが今もロナルドを撮り続けててロナ戦よりも前から「退治人ロナルド」を発信し続けていたカメ谷だったら熱いなと思います。でもロナルドの名前ださない縛りはキツかった。出来たら「×××」のところ(5箇所くらい? あった気がする)全部うまいことごまかしたかった。
 話はズレるけど「吸血鬼すぐ死ぬ」はロナルドがドラルクと出会わなければ始まらなかった物語だけど「ロナルドウォー戦記」はドラルクと出会う前から存在していた物語であるというところがなんだか無性に好き。
 ロナルドの退治人服が赤色をしていることや見習い時代はマントに短い一つ結びをしていたというところやばいなと思う。帽子やマントを脱いだことで(フクマさんに切り裂かれたことで?)だんだんとヒヨシから離れていくんだなあと思っていたんですけどでも肩のケープっぽいパーツはヒヨシですよね……となる。永遠に憧れの対象なのか? 30年後も? その辺どうなん?
 嘘世界と30年後世界のヒヨシについて知りたい。

・ボツにした話
 本当はロナルドが実家からピアスを持ち出す話も書きたかったけど一巻が出た頃とヒヨシとロナルドの設定変わってそうだなと思ってやめた。あとヒヨシ視点だとそのエピソードはあまり重要じゃないか、あるいはあまりに重要すぎて明確に記憶しておこうとしなかったり思い出さないようにしてたりしそうだなと思った。でも今思うと逃げだったかも。ちゃんと考えて買いたほうがよかったかな。ヒヨシが週バンでロナルドが自分のピアスつけてるのに気付いた話とか。でもそもそも格好がなー
 ロナルドが図工か美術の授業でメビヤツ似のハンコをつくる話もちょっと書きたかった。おうちでヒマリちゃんと年賀状におさせたかった。
 あとヨモツザカの話、ヨモツザカに「無辜」と言われて意味がわからないヒヨシが書きたかったけど入れるタイミングなかったので本筋と関係ないし削って軽い説明だけ入れました。他にもVRC開設の経緯とか吸対のシステムとか上下関係とかについて書いてみたかったけどやっぱり本筋と関係ないので削った。ヒヨシがカズサのコネで吸対入ったって噂されてたところから人たらしの技術であっという間に馴染んでいくところも書きたかったけど多分ヒヨシ視点ではあんまり特別なことしたつもりはいだろうからああいう形になった。
 あとロナのブログ読む話でひとつ書こうと思ってた。数行で済ませた。

 改めて見返すとまあだいたい削ってよかったやつだ。よかった。

 ボツというか最初からはっきり書くつもりはなかったネタ。父親とロナルドのタバコの銘柄は一緒(Shinyokohamarlboroのメンソール)でヒヨシは同じ銘柄の普通のやつ。マルボロといえば赤いパッケージだけどロナルドくんはメンソールなんだなと思って。(Shinyokohamarlboroはメンソールも赤いパッケージなのかも知らんが)
 あとロナルドくんはヒヨシが父親と同じ喋り方(名古屋弁)をするのでぼんやりと父親とヒヨシが似ていると思ってるけどヒヨシは性格とか体格とか目元とかでロナルドの方が父親似だと思ってる。けど内面で本当に父親に似たのはヒマリみたいなことをぼんやり考えてました。これもヒヨシは意識しないと思うので直接は書かなかった。

 ネタを思いついてから本が出るまで一年近くかかったけど楽しい一年だった。ひろさんそんだけ付き合わせたんだと思うと申し訳なさで埋まるが。(今みたらヒヨシの人生の幻覚見たのは10/20だった)これから94で本を出すかは微妙だけど原作はこれからも本誌で追うと思うしアニメも楽しみ。野球拳がミキシンだったら冥福を祈ってほしい。
 あとこの一年の間に原作読んでくれたフォロイーも全員ありがとう。あまりにも幻覚を見過ぎでTLの外に出られなくなった中でフォロイーの2割近くが既読者というのはめちゃくちゃありがたかったです。これからも騒ぐと思うけど引き続き私の狂態をお楽しみください。


「Get it on!!!」 f:id:mz_tmk:20200824112053j:plain ■ページ数
44ページ
■表紙の種類
アートポスト紙・200kg
■本文の種類
書籍用紙90kg(淡クリームキンマリ)
■オプション加工
・表紙・PP加工(クリアPP)

 こういう蛍光ぽいピンクてCMYKだと出ないかなと覚悟してたんだけどマゼンダ強めでガッツリドギツピンクになったので満足。エロ本はピンクという固定観念
 裏表紙に付箋っぽいスペース作って説明書いたり中表紙にレポート用紙使って報告書っぽくしたり本当に遊び倒した本。身内向けのつもりだったので好きにやってしまった。

文字組24×20×二段
こぶり明朝8.5pt
行間4.5pt
天地15/15mm
ノド小口20/15mm
見出し特になし
ページ番号下
・ノドあと3mm詰められる
・小口広いけどこんなもの?

 あとがきにも書いたけど推しカプのエロ本が読みたかった。読めた。満足。体の関係を持ってほしいレベルの推しカプというものを得るのが8年ぶり? くらいなのでタガが外れた。公式で寝てた鸚鵡組以来ですね。公式で寝てないけど寝てほしい定義で行くとさらに5年くらい遡る必要がある。BL、読むだけならめちゃくちゃ読むのに不思議だ。
 タイトルはスラング(?)タイトル決めてから書き出したんだけどラストシーンでうまいこと使えたのはよかった。衝動のままに書いた。10年近く歴史系にいたので英語タイトル使えるの嬉し〜
 表紙は書類破いて的な。あんま画質良くない素材使ったけどまあなんとかなったのでよし。  同じ世界線でまだ色々と書きたいような気もこれで十分満足したような気もする。とりあえず5年以内に自然消滅してくれ。
 まともに年齢制限かかるもの書くの初。どうなることかと思ったけど思ったより楽しかった。完璧に上の本の原稿終わらせた反動で出した本。(誤字脱字チェックを知人らにお願いしている間に書きました)
 やっぱ二段組よりは一段の方が好きなんだけどこの本に限っては冒頭の一段目に抜粋二段目から本文がすごくかわいいなと思うので二段組で出してよかった。ああいうのありきたりだけど好き。


「山梔子」 f:id:mz_tmk:20200824112219j:plain [ ページ数 ] 48
[ 本文用紙 ] 淡クリームせんだい 70kg
[ 表紙用紙 ] 上質紙(しらおい) 135kg
[ カバー用紙 ] コート(オーロラ) 110kg
[ PP加工 ] カバーにマットPP加工

 6月(又兵衛の命日)に出した初文庫本。2年くらい前に書いたはいいものの出られそうなイベントがちょうどなくお蔵入りしていた。「きのうのはなし」の後押ししてくれたのと同じくにしなさんの勧めで通販だけだけど本にした。
 本人たちが永遠に知ることのない事実や相互関係を読者だけがわかる奴めっちゃ好き。

 文庫の練習として出した本。ページ数が少なくて後半ちょっとめくりづらい。(カバーと一緒にバサってなる)でもページ数が少ないおかげでページ切り替えのタイミングとかこだわれたのはよかった。かわいい。最後の見開きは完璧に趣味。最高。身内に刺さったから満足。
 次から文庫は100ページ超えるときだけにする。

 中身というかカバー下とか章の副題でもう出してるけどタイトルはクチナシの語源の説の一つの「くちなわ(蛇)の梨」と「死人に口無し」から。又兵衛が欲しがったものとそれを理解できないしもう聞くこともできない官兵衛の話。
 あの二人のこと永遠にわかりあえないと思ってるからハッピーエンドになってもらうためにはわかりあうことを諦めてもらうしかない。これが私にとっての黒田主従のハッピーエンドです。
 ずっと使いたかった史実ネタを絡められたのうれしい。うまくいったと思ってる。


 以上。なんかほぼ身内向け本とはいえ今年まだ1/3残ってるのにいっぱい出したな。まあ去年から書いてたやつとか一昨年書いたやつとか含まれてるからだろうけど。本を作るのは楽しいのでこれからも破産しない程度にやっていきたい。破産理由、人の同人誌買いすぎてならまだしも自分の同人誌なの嫌すぎる。
 色んなモブ女視点のヒヨシの側面本とか誰が読むんだよな本を出したいがやりたい装丁が文庫+帯なのに対して書きたい長さが文庫向きじゃない。でも文庫の表紙真っ赤な色上質にしてカバーは柔らかめな色のやつやりたいな〜!!帯は花でさ。若ヒヨ本でフラットな本を出すことにベストを尽くしたから今度は尖りまくった本を出したい。尖るというか偏るというか。趣味丸出しの。