ぐでん感想

ネタバレ配慮なし！観劇直後のメモ

一部終わりの休憩中

　演出も話もめっちゃ好きだ〜展開がうめえ！！！！シンプルに面白い。演出の布の使い方とか……
　観る前にチラッと当時の価値観のグロテスクさをフィメールキャストにすることでマイルドにしつつ提示してるって感想？を見てそのポイントめっちゃ楽しみにしてたんだけどマジでマイルドにしつつグロさの提示がすげ〜〜〜〜よくてよかった（小並感）
　一幕ラストの「雀の子を犬君が逃しつる、伏せ籠のうちにこめたりつるものを」の下りの明るさ美しさ救い具合とこのっ……構図のグロさ……すげ〜……すげえよくて……でもこれ子役の教育に悪くない？そういうグロテスクな構図の中にわけのわかってないころに置かれるのめっちゃ……めっちゃ……めっちゃ……大丈夫……？
心配しすぎなのかもだけど心配だしその辺のフォローとかケアとかいくら相手が大人のお姉様でも心配だよ〜……ちゃんとされてますように……

　でも本当に良かったよ〜！！！！よかった……歌仙、直垂着るん？て思ったけどそうなると2.5的にはダメだもんな〜いやでもあの髪型のままで直垂着て烏帽子つけてるとこ見たかったな〜

　ちょいちょい歌のイントネーションとか言葉の読みが気になったけど自分も源氏物語そこまでちゃんと読んだことないし歌も聞き間違いというか自分が切るところ間違えてるような気もする。でも乳母はめのとでよくない？いやでも「うば」じゃないと音で伝わらないのか？どっちもどっちだと思ったけどよく考えたら確かに「うば」なら音でわかるけど急に「めのと」って言われたらわからんものか

　いやしかし巻のタイトルのとこの歌と演出よかった〜！！！！！！！！！女達がぶわーっと出てくる演出のとこ全部大好き！！！！！！！！

　あととにかく話がめちゃうまいし面白いな…てなった。目的とかがはっきりしてて良い。正直綺伝酒入ってたのもあるけど筋とか展開が追いかけっこ中心であんまり好みの話じゃなかったからこういういくつかの筋が重なりつつメインが謎解き？みたいになってるのすごい好き〜

終演後

　待ってあまりにも面白すぎて最後スペースキャットみたいな顔で眺めてたんだけど<br>
　いや……どんだけ……どんだけおもしろくすれば……気が……？？？？

　えっこれ何重構造！！！！？？？？
　待ってこれ自体が放棄される世界線になり得るというその可能性の提示があまりにも、あまりにも……おもしれえ〜〜〜〜……
　いやこれまず源氏物語、源氏物語を内包する源氏供養を内包する舞台刀剣乱舞ぐでんを内包する舞台刀剣乱舞を内包する刀剣乱舞というIPを内包する現実を俯瞰するメタ認知みたいな話じゃん

「そのように描かれた痛み」、葵とかあの辺についてはいまいち刺さりきらなかったんだけど末摘花で「それはまあ本当にそう…！」になった

　紫式部本人のエピと絡めてきたのうまかったな〜<br>
　マジで源氏物語の持つ時代背景とグロテスクさを「そういう時代だから」ではなくきちんと描いたの良かったし「そういう時代だった」＝「当時の人は苦しまなかった」ではないということをきちんと描いたのめっちゃ良かった。（蜻蛉日記の例もあるしよく考えたら恋に苦しむ歌ってなんか女性の作品の方が多くない？）

　大倶利伽羅のめっちゃ荒っぽい光源氏に死ぬほどウケたんだけど会場だと他の場面に比べて笑いは起きなくて大阪の公演現地で見てえ〜〜〜になった。大阪フォロワーが見たら現地の温度感を聞きたい。

　というか同行したフォロワーに観る前に1分で源氏物語の概要を説明したとき「義母への憧れに呪われた源氏がその苦しみを紛らわすために恋愛したり流されたり出世したりしつつ人間関係をややこしくした果てに一番義母に似てた最愛の人を割と自業自得系につらい形で失って自分も死ぬ話」みたいな形で説明したら意外がられて違ったかなと不安に思ったんだけど割とまんまその通りの源氏物語をやってたので良かった。

　あとこれ綺伝の本編？科白劇じゃない方を観てないとわかんない描写だな……！？ってところあって悔しかった〜観た上でこれ観たいなあ<br>
　いやでもこれ綺伝と同じ本丸なのかな？なんかクライマックスの演出でなんとなく違う本丸な印象受けてたけど綺伝の話を受けてるなら同じ本丸のはずだよな。なんか今回の話だけに焦点を当てるなら違う本丸の方が綺麗だなと思うけど刀ステ全体っぽい話？としては同じ本丸の方が流れの中に組み込まれていて良いな。<br>
　今回の話に限るとこれもう二度とオールフィメールできないやつ……！ともなったのもあり終演後ダッシュでパンフとブロマイドを買いに行った。でも個人ブロマイドは完売だったのでうれしい一方ちょっと御前と山鳥毛ほしかった。記念にランブロ1枚だけ買ったら御前のかっこいいやつ出たから嬉しかった〜！ハッピー✌️

　円盤は買います

　テーマが絶対に宝塚でできないやつで良かった。おもしろかった……オールフィメールの舞台としてこんなにおいしいテーマ設定他にねえだろ……になった

　名もない男の死、源氏物語が光源氏が身勝手に女達に名付けを行っていく話でもあることを考えると最後まで光源氏役だった男の名前が出ないの対比としてすげ〜綺麗だなと思った。空蝉の例が作中で説明されてたのも綺麗に繋げる上で上手かったなと思う。

　そろそろ繰り返しになってそうだけど「物語」というもののいろんな側面をすごく綺麗に出してたなと思う。生み出された虚構が生み出したものは真実であるという話だし生み出された虚構に救われる人間の話でもあったし人の生み出した虚構によって支えられている存在である刀剣男士の話でもあったしそれを刀剣乱舞という虚構を愛している観客の前で行ったのがよかった〜面白かった〜

　とにかくめちゃくちゃおもしろかった！！とりあえず円盤は予約するし次のも観に行こうかな〜（本能寺初演の演出やらが合わなかったのとチケット激戦イメージが強くて手を出していなかった）

　楽しそうに刀ステ追っていつもいろいろ呟いてたフォロワーありがとう！！おかげでいいものが見られました！！！！