水玉屋

狂いたくないオタク

You'll bite.振り返り

※自分用メモ

◯タイトル

・「お前の犬になってやる」ってセリフが最初にあったのでそれに合わせて犬とか噛む系の言葉を探して「I'll bite.(お前の提案に乗ってやる)」がいいな〜と思ってもじったやつ。候補としてはballet系のもかっこいいなと思った。また退治人時代のヒヨシの小説作ることがあったらなんかやってみたいな。
 カズサのセリフ。冒頭だけカズサ視点なのもこれ。最初はヒヨシと手を組んだ時の「まあこいつあとで伏せてたこと知ったら噛み付いてくるだろな(まんまの意味)」で最終的には「お前は俺の提案に乗るよ(いつか吸対に来るよ)」になる、みたいな……?? 英語得意じゃなくて単にもじっただけだからこの言い回しに「提案に乗る」ってニュアンスはないし多分英語できる人から見たら変なタイトルなんだろなと思う。でも気に入ってる。カタカナ英語的な感じで見て。

◯表紙

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・横書き横画像? と見切れ英字が使いたかった! でもあんまり参考になる本の装丁が見つからなかった。横だとやっぱりタイトルみにくいもんね。原田マハの「アノニム」文庫版の表紙の影響をめちゃくちゃ受けてる。初期案から黒の縁をつけたの完全にそれ。そこから縁のレイヤーカチカチいじってたらいい感じにこう白い領域が発生してそれが綺麗だったし、タイトル二箇所の白と黒の反転が話の中身にも合ってるかなと思ってこうなった。

・7巻カバー下がめっちゃ好きなのであの週バンのヒヨシの背景に近いところの写真を使いたかった、けどなんかこういい場所が見つからず。山の稜線が見えてるから北口の方から南口方面を見ていると思うんだけど。あと高いところの撮影スポットって見つかりにくくない? 難しい。
 でも歴史ジャンルにいた頃からずっと写真表紙はやってみたかったので嬉しい。満足。

・あとちょうど本文書き上がって表紙の写真そろそろ撮りに行きたいなーと思ってたタイミングで仕事でコンデジでいいからカメラあると便利だよ〜て言われて仕事のためだけに数年でスマホに性能抜かされるくらいのカメラ買うのもなーって思って思い切ってちょっといいコンデジ買った! センサー1インチあるやつ! なんやかんやで20000円くらい引いてもらえたのでラッキー🤞 SDやらストラップやら三脚やらも買った。画面保護のフィルムは要らなかったような気もするけど満足!

・ずっとカメラ欲しかった。中学生のときお小遣い貯めてやっすいコンデジ買った。pixivにある10年以上前の小説の表紙とかそれで撮ったやつ。5年くらい使ってスマホ持つようになったら使わなくなった。電気屋でバイトしてたとき担当してたとこの隣のコーナーにカメラがあってミラーレス一眼買うかかなり悩んだけどさすがにお金が出せなかったな〜
 いまは一眼だと重くて取り回し疲れるなというのと旅行に気軽に持っていきたかったのでコンデジ。今のところ不満はないけど5年先でも使ってたら次はワンランク上のやつほしい! センサーサイズ一個上のやつ!

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・カバー下の表紙候補三種。今回はページ数とか部数の関係で値段はこの辺にしたいな〜っていうのに合わせるとワンブ使えなかったので表紙は白の予定だった。白でシンプルな表紙だと寂しいかなと思ったのでちょっと柄は強めにした。
 最終的にやっぱり薄い本文用紙が使えるとこがいいなとなって表紙はクリーム上質紙のセピア系カラーになった。

◯中身

・書こうと思ったきっかけは完全に「犬」って言葉を使いたかったから。警察とか公権力に対して使われることが多い単語をこう、逆にこう、比較的自由な退治人であるヒヨシに不自由な立場なはずのカズサが言わせるという構図が見たかった。自由なようで本当は誰よりも不自由なヒヨシが好きなので……

・書きたかったのはヒヨシ→カズサの二人称が「おまえ」なのヤバくない? あたり、ヤバくない? ヤバ……(語彙力)

・ロナくんの「一人で抱え込んで」とヒマリちゃん過去回の「人知れず苦労」の悪魔合体、ヒヨシの「人知れ」ぬ苦労をロナくんは(たとえ一部だとしても)知っていて、だから「一人で抱え込んで」って言えたのでは?

・っていうあたりというか、ロナくんが中高生自体の話をヒヨシ過去本ではしっかり書けなかったな〜ということが心残りだったのでその辺にも触れられる本を出したかった。

・でも書いてる途中で本誌で「兄ちゃん、なんで泣くの?」(どんなに早くても中一終わり)と半田くん過去回(半田くんの背が伸びるより前にカズサはシンヨコに馴染んでる)が来たので最終的に7割くらいまで書いたところで一回全部書き直して、ロナくんがヒヨシの苦労を察しているというところはかなり薄まった、ような気がする。今回はロナくん中一春〜夏の想定で書いたのでまたそのうちロナくん中二〜高一くらいの話が書きたい。

・あとはヒヨシ→ロナヒマの「そこにいてくれるだけでいい」とロナくんの「兄のためになにかしたい」というすれ違いの始まりが書けてたらいいな〜(自分が読み返すときに思い出せる程度には)と思ってる。

・ヒヨシは「そこにいてくれるだけでいい」という気持ちを最後に飲み込んで言葉にしないからロナくんには伝わらないし、ロナくんの「兄の助けになりたい、兄のためになにかしたいし、兄のことが大好き」という気持ちはヒヨシにはいまいち届いていない。(キーホルダーのくだりとか、ヒヨシが弟妹に愛されてる自覚が薄いことが書きたかったんだけどちょっと不自然なシーンになってたかもということが気になってる。あの辺はなに書いたか忘れるころに読み返したい)

◯プロット

・ヒヨ本が本当に行き当たりばったりで書いてクライマックス以降の書きながら調整とか最後の推敲とかで地獄を見たので今回はちゃんと最初からしっかり決めて書こうと思って手をつけた。

・参考にしたのは「ストラクチャーから書く小説再入門」、尊敬してる字書きさんに直接おすすめされた? 全員向けにおすすめしてた? ちょっとよく覚えてない、とにかく好き字書きセレクト。わかりやすかった。

・っていってもちゃんと全体のバランス意識してプロット立てて書いてってやったことなかったのでこう……見様見真似で……やった。

・で出来たのがこの2パターン、青が先に作ったやつ、赤が青い方じゃ書き切れないかもと思ってあとで作ったやつ

※めちゃくちゃ字が汚い

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・別ジャンルで漫画描いてる友人(94履修済み)にこの2枚を見せながら相談に乗ってもらった。ちゃんとプロット組み立てて書いてる人に相談しようと思って画像を作った。普段はどばーっと書く順にエピソードとか書きたいとことか書いてというめっちゃ雑なプロットもどきを作ってた。

・赤の方が萌えどころは多いし読んでて楽しい本になるかな……書きやすいかな……と思ってたんだけどバッサリ一発で「赤は逃げでしょ」と見抜かれたので青にした。(その時点で気持ち的にはやや赤に傾いてたのでびっくりした)

・「確かに萌えどころは多いし同人誌として正解かも知れないけど君がやりたいのは青のかっこいいやつでしょ」って言われた。はい……

・ちなみに表紙の最終調整(文字サイズとか配置とか)の相談にも乗ってもらった。というか毎回表紙の最終調整は助けてもらってる。今回は本当にお世話になりました……

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・で最終的にこんな感じになった、書こうと思ってプロット立て始めてからここまで来て書き始めるまで一週間くらい。楽しかった。

・左はプロット、真ん中はエピソード、右は伏線とか意識して対比させるポイントとか……って思ってたけどカオスになった。

・一番安いiPadだからペン先の遅延がぼちぼちあって画像大きくなるにつれえらいことになっていったけど思いつくままガンガン書き込めるのは良かった。今回でテンプレートはできたのでまた作りたい。

◯感想

 今回も楽しかった〜〜〜〜!!!! ちょっとまたがっつり働き始めて忙しくなっちゃったのでもうこれとかヒヨシ本みたいにヘビーな本を作ること出来なくなっちゃうかなって思ったらちょっと寂しいけど、でも全力投球して作ってよかったなー!! って思う。本当に書く前も書いてる間も書き終わったあともずーーーーっと楽しい本だった!!

 分厚い本が出せなくなってもずっと楽しいオタクでいたいなーって改めて思った。ずっと楽しいオタクでいます。

 あっあと本誌でカズサが本格的に動き出した? のか? みたいなことが多かったので今のうちに自分の幻覚を形にしておきたかった。本誌、ただでさえ毎週楽しいのにいつまたカズサが投下されるかわからないヒリヒリ感まで味わえるなんて、なんてお得なんだ……これに加えてアニメまで始まってしまうの本当ですか? 助けてください。

 とりあえずいまはアニメとピアス届くのが楽しみ!!ロナくんの誕生日の数字分だけ買ったので8/8やって遊べる。やったぜ。